SKULL SKATES Night ～DUB 4 REASON “ANARCHY AND DUB” RELEASE PARTY～ at 町田 Nutty’s【REPORT】

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［2015/09/26］

SKULL SKATES Night ～DUB 4 REASON "ANARCHY AND DUB　RELEASE PARTY"～【REPORT】

Profile of |SKULL SKATES| DUB 4 REASON|Nutty’s|

1978年にカナダで設立されたスケートブランドSKULL SKATES。
80年代、L.Aに拠点を移し、そこで巻き起こったスケートボードムーブメントの中で、Steve Olson、 David Hackett、Christian Hosoiらを要し一際硬派な風合いを醸し出してきた。また当時から音楽シーンとの関わりも密接でRed Hot Chili Peppers、Social Distortion、Gang Greenといったバンドをはじめ、多数のコラボデッキの発売も行ってきている。近年は拠点を再びカナダに移すも根強い人気を誇り、ここ日本でも様々な展開を企てている。

この日はそんなSKULL SKATESと愛着ある関係を築く4バンドが集結。日本でのSKULL SKATESの拠点でもある岐阜を代表するインスト・ダブ・バンド”DUB 4 REASON”のセカンドアルバム・リリースパーティーを兼ねた『SKULL SKATES Night ～DUB 4 REASON “ANARCHY AND DUB” RELEASE PARTY～』が会場となった町田Nutty’s全面サポートのもと開催された。

オープン・スタートから盛況な賑わいを見せる中、最初に登場したのはCOOLER KING McQUEEN。二日酔いを匂わせながらもテンポ良く刻んでいくパンクロック。男臭さ、泥臭さの中に色濃いロックと疾走感がこの日のフロアにがっちりはまっていた。このあと年内のライブ予定はないとの事だが是非再び活発な動きを期待したいと思わせるライブに序盤からアルコールを注ぎ込むペースも上がっていく。転換時には横浜を中心に展開するイベントHOMIESよりDJ ACKYと都内を中心に展開するLow-Cal-BallよりDJ MORICAWAがフロアの空気をつかみつつ確実に暖めて行く中で会場内は各バンドの物販と共にSKULL SKATESのアイテムも多数販売されていて、みんなの興味を惹きつけ人気の高さを示していた。

年齢性別は混沌とした中で確かな盛り上がりが見て取れるフロア、そんな中ステージにさっそうと現れたのはCOKEHEAD HIPSTERS。
『コークヘッド・ヒップスターズはじめます』の言葉をのせてライブはスタート。
縦横無尽に突き抜ける快調なミクスチャーサウンド。これまでエポックし続けてきた楽曲に加え途中にはビースティ・ボーイズのカバーも披露し彼ら特有の密度の濃さを見せつけてくれた。

そしてDUB 4 REASON。赤い光に導かれし暗黒の世界。今年6月にセカンドアルバム”ANARCHY AND DUB”をリリースし精力的なライブツアーを繰り広げている最中とあってこの日も完全に仕上がっておりました。懇意な間柄でもあるSKULL SKATESへの想いもきっちり伝える中、途中COKEHEAD HIPSTERSのベースKOBA氏がボーカルとして登場。ご存知SKULL BRAINSへと変貌し敬愛するバッド・ブレインズのカバーも披露した。

後半戦に突入してイベント自体ここまでで振り返っても充分なハイライトを残す中、さらにHere is a ホームタウンTROPICAL GORILLAが登場！スタートからハードコアパンク全快に突き進んでいく。スピードパートとモッシュパートが巧みに絡みつくガッツ溢れるステージ。さらに最大サプライズとしてex.URBAN TERRORのボーカル田口氏が数年ぶりにステージに登壇。たたみかけるように、振り絞るように覚醒させたその時をそのヴォイスを轟かせると共に〇〇〇〇的な液体を口に含みまき散らすというある種命がけの暴挙。なんともスパイスの効いたおまけを残しステージを後にした。その後もライブは続き最終局面では色落ちという記憶とそれでも親しみを感じずにはいられない雰囲気が強烈なインパクトを残していた。

その後、ざわめきと興奮冷めやらぬ熱気の中、ラストは町田の骨組を支えるショップのDJ陣がイベントの余韻を味わい深いものに彩り、何杯目かのお酒が全身にくまなく染み込んだところでイベントは幕を閉じた。

全体的に明快な空気感を滲ませつつ、地下に潜ったライブハウスという場所でSKULL SKATESというブランドの歴史とイメージ、出演バンドの素性や匂いが濃密に絡み合う類まれなる空間であった。