~Tシャツを眺めて~ フジロックフェスティバル OFFICIAL GOODS SHOP @ 20th Anniversary FUJI ROCK FESTIVAL ’16
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~Tシャツを眺めて~ フジロックフェスティバル OFFICIAL GOODS SHOP
フジロックTシャツ戦線に変化あり。
例年リストバンドの引き換えによる行列が生じていた入場ゲート手前のエリア。今年は前売りチケット購入者へはIDチップを埋め込んだリストバンドが事前に送付されていた為、この行列が回避され、その場所には出演アーティストのTシャツなどのグッズ販売を行うOFFICIAL GOODS SHOPが引っ越してきました。このOFFICIAL GOODS SHOP、毎年お目当てのアーティストのTシャツが売れ切れては大変と開催日初日には我先にという想い、はたまた会場限定アイテムを求めるマニア、さらにはお土産や苗場に来た高揚感と記念にという事で長蛇の列ができあがります。それでも近年はその列も年々落ち着いてきているなという印象を持っていたのですが、今年は満員御礼に裏付けされたように、このTシャツやグッズを追い求める列も相当な賑わいをみせておりました。ちなみに前夜祭でもこのOFFICIAL GOODS SHOPは営業しているのでなるべく行列を回避してお目当てのアイテムを確実にゲットしたい方は前夜祭からの参戦がおすすめだったりもします。来年以降の参考までに今年の営業時間は7/21(木)の前夜祭が18:00~24:00、開催期間中の7/22(金)~24(日)は8:00~21:00までとなっておりました。
会場内でTシャツを着ている人の全てがこのショップで購入したわけではもちろんないのだが、個人的所感として今回、RED HOT CHILI PEPPERSやBECK、WILCOのTシャツを着ている人が多かったですね。国内勢もBABYMETALやSODA! といったアーティストのTシャツやグッズを身に着けている人を多くみかけた気がする。元々、欧米と日本ではこういったTシャツの流通の仕方や販売方法なども異なるので、そういった部分で通常入手できるデザインやここぞとばかりにレア度の高いものを着てくる生粋のファンなどもいるので、周りを気にしながら歩いていると、ある意味ひとつのファションショーのような面白味を感じることができるのである。
先に述べたように海外のアーティストの場合、多くがメーカーとライセンス契約をして、Tシャツやグッズの販売を行っている。CDなどの音源をリリースする時にいわゆるレコード会社と契約するのとニュアンスとしては近いのかな。もちろん実際の契約条項は音源のそれとは異なるものだし、ほぼ同デザインのTシャツを他メーカーからもリリースしたりしているアーティストもいたりするし、Tシャツ以外のアイテムはまた別のメーカーがライセンスを保有していたりとビジネスとしての流通形態、規模は日本国内とはだいぶ異なるのである。ちなみに現在RED HOT CHILI PEPPERSのTシャツはBravadoというメーカーがライセンスを保有しているし、WILCOはKungFu Nation、ひと昔前まではそのKungFu Nationの看板アーティストだったBECKは今ではFireBrandというメーカーがライセンスを保有している。そういった移り変わりもある中で、何年も売れ続けているデザインのものなどわりと色々な所で入手できたりするのだが、きっとこういった音源ともアパレルとも異なる文化が定番と希少価値というものを生み出してきたのではないかと僕は推測している。業界内に精通するクセモノやお金の亡者的な人もいるけど量産することでオフィシャルとしての存在価値が保たれている部分もあるのかもしれない。たまにブートレッグもあるけど、日本国内ほど悪質ではないような気がする。とまあ話しが脱線してきてしまったのでこれはまた別の機会で。
それ故に日本のアーティストのグッズの方が意外と普段入手しづらかったり、ファンの方しか見たことなかったりするデザインなんかもたくさんある気がする。ただ昨今は海外で活躍する日本のアーティストも増えて来ているのでそういったライセンスメーカーと契約するバンドも増えてきている。 BABYMETALもそのひとつで彼女らはMANHEADと契約しGoMerchというサイトを通じて世界規模での販売も行っている。 そうする事で新たな開拓や、海外での支持、より多くの方の手に渡るように考慮もしている事だろう。また国内のファンにとっては海外モデルという事での希少価値は購買意欲を高める要素にもなりえることであろう。 もちろん全てのアーティストがこういったケースに当てはまるわけではなく、海外のアーティストでも独自の展開をしているバンドも多々いるし、ほぼライブ会場でしかTシャツを入手できないアーティストもいたりするし、通常のマーチャンダイズとは異なるいわゆるツアーアイテムは原則会場限定での販売のものも少なくないので、そういった意味でもフジロックのこの会場にあるOFFICIAL GOODS SHOPは色々と宝庫なわけです。
さらにアーティストのグッズにとどまらず、フジロック20周年記念のコラボレーションアイテムも多数販売されていました。フジロック×BEAMS、フジロック×Columbiaをはじめ、GAN-BANが主導となってのフジロック×スヌーピーやミッキー、スターウォーズやバットマン、鉄腕アトムなどとのコラボTシャツも人気を博していた。支払いにはクレジットカードや電子マネーなども利用する事ができたので、ここぞとばかりにまとめ買いする人も見受けられました。
たかがTシャツ、されどTシャツ。ボディーの種類やカラー、オンス、生地の厚さや重さ、サイズや首回り、着心地、プリントの手法やプリント箇所、どれもこれも同じように見えても必ず個性と呼べる違いがある。そしてなによりお気に入りのアーティストやデザインを身にまとう事への誇りと興奮。ここに訪れる者のみならず、夏フェスに訪れる人全般にいえるのかも知れないけど、その行列に屈することなく、Tシャツに親しみと愛着を抱いている者が大勢いるという事を感じ取る事ができた。
ちなみに去年までこのOFFICIAL GOODS SHOPが設置してあったGREEN STAGEからWHITE STAGEへ向かう丘の上には散水車がスタンバッて裏側には新たにトイレが設置されておりました。トイレも毎年行列で苦闘する部分なので、こうやって少しでも増設されて行列が分散されたら嬉しいですよね。
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