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FUJI ROCK FESTIVAL ’16 ~フジロック3日目~ (2016.07.24) REPORT

[2016/08/12]

FUJI ROCK FESTIVAL ’16 ~フジロック3日目~ (2016.07.24) REPORT

Profile of |FUJI ROCK FESTIVAL|


~会場での口コミで見れた3日目の奇跡~

2日目のMARK ERNESTUS’ NDAGGA RHYTHM FORCE(マーク・エルネストゥス・ンダッガ・リズム・フォース)を見事夜遊びによって逃してしまった後、会場で出会った知人に彼らのライブが良かった事を告げられる。本来フェスで観られるアーティストは一発勝負。でもフジロックの良い所は、別日でプレイするアーティストが何組かいるというセカンドチャンスがあるのだ。そのチャンスを活かすべく、3日目はがんばって早起き。早起きすると良い事ありますね。最終日一発目から、暑苦しい程の熱量を発し、トライバルでファンキーな太鼓リズムと黒人女性の響き渡る歌声。その上の上をいく?(笑)黒人女性の摩訶不思議なダンス。人種で音楽を分けるのはあまり好きでは無いのですが、ブラック特有の、むしろブラックにしか出来ない音。そして人種は違えど流れているのは同じ血。体の中の血という血が騒ぎ出し精神がどんどん上昇していくような感覚に陥りました。ナチュラルトリップって奴ですね。最終日これからの一日を乗り切る力を存分に頂きました。セカンドチャンスをありがとう!

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MARK ERNESTUS’ NDAGGA RHYTHM FORCE @ FUJI ROCK FESTIVAL ’16 – PHOTO REPORT


~義理と人情 男と女 予想外の新たな出会いとOi-SKALL MATES~

さて。元気をしっかりと頂いたのでもうヒト踏ん張りして奥の方へ向かいましょうか。Oi-SKALL MATESを見る為にCafe’ de Parisへ。少し早めに着いた我々は、今年新たに設置されたORANGE CAFEで一休みしていると、義理と人情(AZUMI/EMI)が登場。あの上々颱風の白崎映美とブルースシンガーAZUMIの流しのユニットですね。最初は休憩目的で座っていたものの、段々彼らの発する言葉に引き込まれていく自分に気がつく。難しい哲学的な事を語るわけではなく、もっとより日常的な生活ベースの内容をギターに合わせ歌い語る。正直古い。物凄く古い。でも心に刺ささってしまう。最新の機材を屈した音楽だってアフリカの音楽だってジャマイカの音楽だって女優兼歌手だろうと、心に刺さる音楽を奏でるアーティストが集まっているのがフジロックなのだというのを再認識した瞬間でした。(写真はございません。あしからず)その流れで観たOi-SKALL MATESで更に日本の音楽の奥深さを実感。ここもまたCafe’ de Parisに入りきらない人々が、外のより広い空間で音と共に体を動かし楽しんでいました。今年は満員御礼で入りきれないエリアが多数。それでも文句一つ言わず独自の楽しみ方を知っているお客さんの姿を見て、このフェスがいかに信頼されているのかを垣間見る事が出来ました。

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Oi-SKALL MATES @ FUJI ROCK FESTIVAL ’16 – PHOTO REPORT


~DAY DREAMING and SILENT BREEZEの思わぬ誤算~

いやーしかし坂がきっつい。愚痴をごぼしながらでも毎年辿り着きたい場所DAY DREAMING and SILENT BREEZE。お楽しみエリアの一つです。3日間あれだけ歩くとたまには乗り物に乗りたくなる精神論でもあるのでしょう。ドラゴンドラは僕にとっての金斗雲。そして下界の雑踏から抜け出すヒトトキ。が、しかし。今年のDAY DREAMINGはいつもとちょっと様子が違う。戻りのゴンドラが大渋滞しているじゃないか!こんな事今まで無かったぞ。と思いながらもやはりここの空間は苗場の中でも飛びぬけて良いですね。到着した頃には、3日間ずっとペイントをしていた立体ドラゴンも完成し、関係者とアーティストでドラゴンを担いで辺りを一周。お祭りに参加したような気分になりました。こういう何気ないペインティングなども、実は3日間かけてしっかりと行われています。あらゆる所で、こういった作業や小さなイベントが苗場中で平行して行われていて、全てを観る事は出来ませんが、出会ったその瞬間を大事したいですね。そして帰りの長蛇の列もこれまた出会い。思ったより時間がかからず安心しました。では下界へ戻ります。

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~Ben Harperの渋さとOlly Alexander(Years & Years)の爽やかさ~

想像以上にDAY DREAMINGで時間を費やしてしまった為なんとかギリギリでグリーンステージに到着。と、BEN HARPER & THE INNOCENT CRIMINALSがゆっくりと登場。モニターの調子が悪いのか何度かステージ上でアピールするも、そういう姿を含めて絵になってしまってるこの余裕感。浜辺でやるライブもこのサイズでやるライブもきっと彼らにとっては変わらないんじゃないかなって位の自然体なライブでした。そのまま場所を移して今度はレッド・マーキュリーへ。こちらでは、俳優などもこなしてしまう若干26歳のマルチなアーティストOlly Alexander(オリー・アレクサンダー)率いるYears & Yearsが始まっておりました。容姿から立ち振る舞いから最初はアイドルノリなのかなと思って観ていたら、歌唱力の高さとトラックのドープさでグイグイと彼らの世界観へ。正直アイドルでも何でもいいんです。歌とトラックに魅力があれば。しかもあれだけ低音がガッツリときたら痺れますわ。

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BEN HARPER & THE INNOCENT CRIMINALS @ FUJI ROCK FESTIVAL ’16 – PHOTO REPORT @ FUJI ROCK FESTIVAL ’16 – PHOTO REPORT

FUJI ROCK FESTIVAL ’16 ~フジロック3日目~ (2016.07.24) REPORT
YEARS & YEARS @ FUJI ROCK FESTIVAL ’16 – PHOTO REPORT


~借りは返したぞ!RED HOT CHILI PEPPERS!の裏でもBATTLESがしっかりグルーブ~

記念すべきあの伝説のフジロック第一回目に参加しながらも大トリであったレッチリを見事台風と寒さのせいにし逃してしまった自分。借りというか後悔というか、そういう想いでずっとおりました。なんで見なかったんだ俺!と。ちょうど20年前の嵐の記憶が蘇りつつも、目の前で演奏しているレッチリを観ながら自分の中の欠けていたパズルのピースが見つかったような。そんな大げさな事じゃないのかもしれないけど、この20年という月日はやはり長かった!そしてあの日からこの20年間途切れる事なく続けてくれた主催のスマッシュ、このフェスが継続する為には不可欠なアーティストとお客さんにも感謝の気持ちでいっぱいになりましたね。しかしフジロック2016年はまだまだ続きます。レッチリを途中で切り上げホワイトステージへBATTLESを観に。レッチリが限りなくアナログなバンドグルーブを、しかも後ろノリな独特なテンポ感を持ったバンドだとしたら、このBATTLESは、デジタルを屈指しつつもその場でそのデジタルをグルーブにしてしまうこれまたBATTLES独自のテンポ感を持ったバンド。ドラマーやギターやベーシストももちろんいるバンド編成ですが、その場で作り上げる音のループ感とバンドのセンスが絶妙。ちょっとした遅れやディレイ感が非常に心地良し。ドラマーが元HELMETというのもなんだか勝手に親近感を持ってしまいますね。さて、2016年も大詰めです。

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RED HOT CHILI PEPPERS @ FUJI ROCK FESTIVAL ’16 – PHOTO REPORT


~2016年の大トリ電気グルーブと締めのG.LOVE&SPECIAL SAUCE~

昨年以上に日程を詰めに詰めまくった今年もいよいよ大詰めも大詰め。走らなければ間に合わないような強引な日程も、グリーンステージ最後の電気グルーブを見たら何の苦でもない。結局歩いて歩いて歩いてその先にはライブで癒されるというループがフェスの心地良さで、病み付きになる理由なんだろう。お祭り騒ぎの電気グルーブの音がドンドン遠ざかり、人の流れも出口へと向かって行く。その少し切ない気持ちを最高級にロックでブルージーな音で迎え入れてくれたのがCRYSTAL PALACE TENTで行われていたG.LOVE&SPECIAL SAUCE。3日間の精神と体の抑揚と覚醒が全てここでチューニングされたような感覚に。現実に戻る空間を与えてくれたよ。それでもまだフジロックは朝まで続きますが、僕の2016年はここまで。いつもこの後の取材を試みたいと思いながらもなかなか一歩踏み出せないので来年こそは、フジロック完走を目指して。それでは、また来年お会いしましょう!

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電気グルーヴ @ FUJI ROCK FESTIVAL ’16 – PHOTO REPORT

FUJI ROCK FESTIVAL ’16 ~フジロック3日目~ (2016.07.24) REPORT
G.LOVE&SPECIAL SAUCE @ FUJI ROCK FESTIVAL ’16 – PHOTO REPORT

FUJI ROCK FESTIVAL ’16 ~フジロック3日目~ (2016.07.24) REPORT


text by Kenichi Kono
photo by kenji nishida

FUJI ROCK FESTIVAL ’16 REPORT
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FUJI ROCK FESTIVAL ’16 LIVE PHOTO
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