特集 飯田LOCAL INTERVIEW supported by LAF
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長野県飯田市。人口約10万人という大自然に囲まれたこの小さな街に、他のどんな都市にも負けない莫大なエナジーと野望を持ったシーンがある。ストリートカルチャーを愛し常にシーンを盛り上げ良くしようとする”彼ら”の存在は、どの都市のローカルには存在し、シーンの一部となって常に君臨し伝え続けるのである。その飯田の”彼ら”から今回は3名にお話をお聞きしました。2012年の締めにお楽しみ下さい。
—–みなさま本日はお集まり頂きありがとうございます。まずは自己紹介からお願いします。
今井 以下 I
こんにちわ。LAFというアパレルブランドの今井です。年齢は36歳です。
翼 以下 T
元SOLZERってバンドでギターを弾いてました翼です。今は飯田で”李の家”っていう焼肉屋で店長をしつつ、ノマナイトっていうイベントを定期的に開催しています。28歳です。
山本 以下 Y
山本拓也。41歳。画家です。
—–最年長ですね(笑)
Y : うるさい(笑)はい。41歳です。今日簡易裁判所に呼び出されました(笑)
—–年齢が調度世代ごとになっていてちょっとお話の聴き応えがありますね(笑)今回対談形式というか座談会形式という事で。飯田についてお題無しでお話して頂こうかと。
Y : お題なしかよっ(笑)
—–すでに山本さん、外野でヤジを飛ばすだけの親父みたいになってますけど(笑)酔っぱらってるんですか?大丈夫ですか?(笑)まずはじめにですね。3人の関係値を知りたいのですが。
I : 僕がLAFに入ってから山本さんと知り合って。
Y : 俺がデザイン描いたりとかそういうので知り合って。
I : 僕と翼君は、僕がROCK TiESっていうイベントをやってまして。その中の岡安というCREWが翼君と繋がってて、翼君のバンドを呼んだのがきっかけになりますね。
T : そうですね。あの時が初めてで。で、僕と山本さんは今日がはじめましてですね。
Y : 俺は焼肉屋に食べに行った事はあるよ(笑)何を食ったっけか?ランチかな(笑)
T : ありがとうございます(笑)
—–それでですね。飯田なんですけど。最近どうですか?(笑)って凄い質問ですけど。
I : どうって(笑)この間ですね。イベントをやったんですけど。やっぱり面白かったなーって思って。飯田は独特だなって改めて思いましたね。山本さんにもライブペイントをやって貰ったんですけど。
Y : そうだよーあの時大変だったんだから~(笑)
—–その話はまた後ほど(笑)というか電話で(笑)
I : 飯田って、出演するバンドが有名とか無名とか関係なくみんな盛り上がって楽しんで帰るっていうのが凄くあって。バンドの人達が共通して言うのが、『自分達が勘違いして帰れる』っていう位、物凄く盛り上がるんですよ。
Y : でも一昔前は飯田は盛り上がらないで有名だったんだよね。
—–山本さん時代の話ですね。
Y : 昔はアイドルにしろ何にしろ伊那までは来てたけど、飯田は盛り上がらないからスルーだったんだよね。集客出来ないから。
—–という事はちょうど山本さんの下世代の今井君世代辺りから変わってきたんですかね?そこに山本さんが乗っかってる形になるんですね?(笑)
Y : そうそう(笑)すいませんね、わがままばかり言って(笑)
T : (笑)でも、イベントに遊びに来てくれる様な人達って普段どこで遊んでるか全然分からないですよね?
I : イベントにワーって遊びに来て普段はどこにいるんだ?みたいなね(笑)
Y : 祭りの時なんか特に思うよね。どこから人が溢れ出て来てるんだって?
—–あ、それは普通のお祭りですか?
Y : 花火大会とか一年に一回あるようなお祭りだったりとか。そんな時は人がブワーって出てくる。
—–実際この辺りって遊び場の選択肢が少ないし限られてるじゃないですか?そんな中、初めてライブで僕が来た時に、来てたお客さんの発散の爆発力といったら物凄いものがあって。翼君のSOLZERも出てたけど。
T : あの時は物凄かったですね。盛り上がり方が。
Y : あの時は俺は?呼ばれてない?(笑)今井が呼んでくれてない?ちょいちょいあるんだよなー(笑)
I : そんな事ないですよー(笑)たまたまですって!でも確かにゲストバンドもお客さんもどっちも楽しんで満足して帰ってくれるので嬉しいですね。
—–これ大袈裟じゃなくて、本当に凄かったんですよ最初のあのパワーが。天井から水滴が落ちて来る位、人がパンパンで汗が凄くて。
I : やっぱりエネルギーある若い子達がああいうのを求めてるのかなって思いますね。
Y : でもそういう環境をみんなで作ってきたんじゃないの?
今までそういうシーンが飯田になかったからからみんな名古屋とかに出て行って遊んだりしてたけど。
ライブでもただのブッキングとかね。イベントみたいなのはなかったからね。ってオジサンは思います(笑)
一同 :爆笑
—–で、翼君も今井君とは別でイベントをやってるわけなんだよね?それはどんなスパンでやってるの?
T : ノマナイトは2か月に1回とかですね。基本は普通のDJイベントなんですけど、あまり普段イベントに行かない様な人達の遊び場を作ろうと思って岡安とやっています。HIPHOPのイベントってなったらHIPHOP好きな人しか行ったらダメなんじゃないかみたいな空気が流れるし。そういうのじゃなくて、ジャンルは敢えて言わずに、色々な音楽流すからって告知して人が集まって来る感じですね。そこから広がって行けばいいなって思って。
—–ジャンルレスな遊び場を提供してる感じなんですね。
I : あと、告知が結構難しくて。どこで情報を流してどこで受け取るかっていうのがやっぱり都内とかに比べたらそういう場所も少ないので大変っていうのはありますね。
T : その分口コミが早いって言うのもありますね。
Y : 狭い地域だからね。広がる時は早いよね。
I : 確かに。この間も翼君のイベントのお客さんがわーっと来てくれたり。口コミでの情報の伝わり方は早いかも。
—–こういう飯田ローカルの狭い中で幾つかイベントがあると思うんですけど、実際今井君のイベントのお客さんと、翼君のイベントのお客さんは被ってたりするんですか?
I : 実際翼君のイベント行っても、見た事無い人ばかりだから被って無い気がする。
T : 結構普段イベントに行かない人を中心に声をかけてるので、全く別の層かもしれないですね。
—–今ちなみに飯田にはクラブだったり、所謂ライブハウスの様な場所はどれ位あるんですか?
I : ちゃんと音を出せるようなクラブは、3件ですかね。後はBARの様な場所でDJだけやったりだとか。ライブが出来るのはここCAFEINdustryと繋がっているLIVEハウスかもう一件無理矢理出来る感じですかね。
Y : クラブなんていっぱいあるじゃんか。
—–それはねーちゃん系のクラブなんで(笑)
Y : あ、そっか(笑)
—–頼みますよー(笑)完全ボケに徹してますね(笑)
I : 翼君と僕らのイベントの共通点は、普段遊びに来ない様な人達を楽しめるようなやり方をしようっていうのが根本なんで。
—–基本この辺りは車文化ですか?
Y : 完全に車文化。
—–という事は、車を持たない高校生とかは?
I : 親に送って貰ったり、相乗りで来たりとか。なのでイベントの時間帯にもよりますね。やっぱり飲む人は飲むので。そういう人は代行で帰ったり、僕なんかはホテルに泊っちゃったりなんて事もしましたね。代行やタクシーより安かったりするので。
Y : 歩くには坂ばっかりで年寄には。。。(笑)
—–(失笑)
今までってここ飯田にどんなバンドが来ました?
I : 基本はバンドを呼ぶのはLAF主催のLAFSTYLEから繋がったバンドが多いです。BOMB FACTORY、UZUMAKI、THE CHERRY COKES、SiM、HAKAIHAYABUSA、CHOKESLEEPER、DUB 4 REASON、VIBEDRED、SOLZER、SUNSET BUS、ラディカルズ..
—–LONG BEACH DUB ALL STARSのOPIEも来ましたね?
I : あ、そうそうOPIEも。あの時は山本さんにもライブペイントやって貰いましたね。飯田のライブって言ったら今までは扉を開けたらパイプ椅子が並んで座ってみたいな感じだったので。だいぶ状況は変わったかもしれないですね。
Y : こうやって今井みたいな若い世代が切り開いていってるんだよね。俺は浅香唯は観に行ったけど(笑)
—–噂のCガール系ですか?(笑)むしろ普通に観たい気がしますが。。。
T : (笑)
I : でも、今はもう箱に収まらない位になってしまったバンドばかりなので、なかなか呼ぶのは難しいかもしれないですね。
—–でも、野外とか。そんな感じでちょっと大きめのやるとか?
Y : 土地がいっぱいあるからね(笑)
—–ちなみに山本さんは結構前からライブペイントはイベントでやってるんですか?
Y : いやいや、ここ最近だねー。ここ3~4年とかかな。愛知県の自分達のサーフイベントでやってからかな。飯田じゃーだーーーれも呼んでくれない(笑)
I : 僕っすか?呼んでるじゃないですか(笑)
T : でも最近飯田の街自体が、全然夜に人が出歩いてない感じはしますね。イベント云々じゃなくて。
I : 確かにそれはあるかも。
Y : 飯田は昔は人口と飲み屋の比率が確か全国2位とかで、昔から市街から飲みにたくさんの人達が来る位有名だったんだけどね。
—–ほうほう。要するに、街の人口に比べて、飲み屋やキャバクラやスナックの様な場所が多いと。
Y : そうそう。最近は全然減っちゃったんだけどね。
T : 本当に全然ですよね。夜この辺り通っても全然人を見かけない。
I : 逆に焼肉屋さんとかはどうなの?李の家は何時から何時までなの?
T : 昼が11時~16時で夜が18時~00時までですね。ただ人がいないと閉めちゃいますねー。李の家はお酒も出してますけど基本焼肉屋なので、またちょっと違うかもですね。
—–ちょっと話は変わりますが、今井君はLAFというブランドで働いてますが、飯田はみんなどんな物を着てどこで買い物とかしてるんですかね?
Y : 今井君は飯田のファッションリーダだからね(笑)
I : 山本さんはすぐからかう(笑)
—–みんなやっぱり東京に買い物に行ったりするのかな?
T : いや、だいたい名古屋ですね。東京より名古屋の方が近いですね。
I : 僕はELECTRIC GOGOっていう飯田のSHOPに立ったりもしますけど、意外と皆雑誌を見てるんだなって気はしますね。扱ってるブランドを求めて来たりしますね。
Y : そりゃーみんな雑誌見てるよー。俺だって中学1年の頃とかMEN’S NON-NO見てたし(笑)
I : あと、ネットで買う為の下見で来る人もいますね。
—–えー、そんな人いるんですか?
T : それやばいっすね。
I : 前に高校生位の子で、はっきりと『ネットで買うから』って言って見に来た子がいましたね。物が見たくてって。
Y : それってそのまま店で買えばいいんじゃないの?
I : いや、ネットだとSHOPより安かったりとかあるみたいですよ。
T : えー。なんかそれって寂しいですよね~。
—–後は大手系は?
I : ユニクロはありますね。大手はそれ位。翼君とかどこで買ってるの?
T : 服はこっち戻ってからあんまり買ってないです。たまにネットで買ったりする位ですね。ELECTRIC GOGOは休みが被ってるんで行けないんですけどね。
I : お、上手い事言ったね(笑)
Y : 上手く逃げたね(笑)
T : いやいや(笑)たまに休憩中に行くじゃないですか!
I : 確かに来るね(笑)
Y : まさかの下見?で、ネットで買い物?(笑)
—–そういう山本さんは?
Y : 俺は海に行った時にサーフショップで買うかな。最近は自分でTシャツをプリントしたり、ディッキーズにペイントしたりして着てるし。
—–あら。おっしゃれーですね(笑)
I : この間は夏祭りで、凄い真面目そうな少年が”DxAxM”のTシャツ着ててびっくりしたけど(笑)
—–ドラッグ&ミュージックなんですけど?みたいな(笑)確実にELECTRIC GOGOで購入じゃないですか(笑)
I : 確かに(笑)でも最近はオシャレにはなってきてますよね。飯田も。
—–そうなんですね。やはり今井君や翼君なんかの若い世代ががんばりながら、ご意見番の山本さんがいるからですね(笑)ではそろそろ時間なので。。。締めましょうかね?
T : これ、まとまるんですかね?(笑)
—–多分大丈夫。ある事無い事書くので(笑)それでは今後どうしていきたいとか、どうありたいか。飯田にずっと残るか。色々ありますけど。
T : 僕はやっぱり下に繋げていきたいですね。10代の子達がまだ何も出来ていない状態なので。イベントをやってたりするのも僕らが一番下の世代だし。今後も下の世代が自分達と違うシーンを作っていって欲しいですね。
Y : 俺もそれは思うけど、その子達に言いたいのは一回飯田を出ろと。飯田飯田でここだけで完結するんじゃなくて、もっと広い視野で色々なカルチャーや知識を混ぜ込んで取り入れて、もっと良くしていけばいいんだから。だから一回出なさいと。
T : 外の世界を見ないと分からないですもんね。考えてみれば僕らみんな一度出てますしね。
Y : 井の中の蛙で終わるんじゃなくてしっかり外で経験していかないとな。絵の世界でも良くある事なんだけど、飯田の絵の会みたいなのがあって、でも結局その中だけで切磋琢磨しちゃって、他所を見ようとしない。否定しちゃう。もっと外の世界見ろって言いたいよね。
—–外に出ないとパイプも作れないし、情報交換出来る仲間も作れないし、こじんまりしちゃいますよね。
Y : 飯田は自然あっての街だから、建物とかもいらないし、リニアモーターカーだっていらないって思うし。いつまでも綺麗な水と山と緑が生い茂ってる飯田でいて欲しいし。
—–さすがですね山本兄貴(笑)良い事言いますね。そうしたら次の座談会は、10年後の山本さんが50代になって今の10代の子が20代になって4人でやりましょうかね(笑)4世代対談でやりたいですね。こんな感じで締めちゃいましょうか?何かありますか山本代表?
Y : なんかこの後LAFのボスのサトルが飯田のクラブシーンを見せてくれるらしいから(笑)
S(サトル氏) : 行く?本当に行っちゃう?
I : それってママがいるクラブの方ですよね?(笑)
S : あ、そっちね(笑)
Y : サトルご馳でお願いしまーす(笑)
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