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TAKUYA.Y MINORITY ISSUE

TAKUYA.Y
TAKUYA.Y。長野県飯田市出身在住。絵描き。海を愛し山を愛し自然を愛し、そして何よりも絵を描く事を愛する純粋なアーティスト。より一層”絵描き”に近い彼が発信する絵は、ときに物凄く強いメッセージを放ち、時に優しい表情で語りかけ人々に強い印象を残す。何か感じたら行動に移し、訴えかける。そんな純粋で説得力のある絵描き”TAKUYA.Y”氏のMINORITY ISSUEをお楽しみください!



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TAKUYA.Y インタビュー
2011.10 at CHILL OUT(愛知)

—–まずはじめに生まれはどちらになるんですか?

長野県飯田市になります。

—–今現在も飯田市に住んでるんですよね?どこか他の土地に住んだ経験はあるんですか?

生まれが飯田市で、絵描きになる為に高校を辞めて、10代の終わりから20代の前半まで何年間か東京に住みました。それで飯田に帰って来てって感じですね。

—–東京に行った理由と飯田に戻って来た理由ってありますか?

基本絵の勉強したくて、親父が絵描きなんですけど、親父の傍でずっと勉強するのも一つの手段だったんですけどやっぱり離れて自分でやってみたいなって思って。それで本当に山奥に引っ込んで仙人の様な生活をするか(笑)都会に出てっていう2つの選択肢があって。それで結局色々な情報があったり、例えば裸を描く為のモデルさんが安かったりとかっていう条件が揃ったので東京を選んだ感じですね。

—–画家のお父さんがやっぱり絵を描く様になったきっかけですか?

そうですね。小さい頃から親父のそういう姿見てて、自然と絵を描くのも見るのも好きだったんだけど。高校入って直ぐ位の時に、絵描きでやっていきたいなっていうのが自然と芽生えて。なんか学校に行くのが時間的にももったいなく思えて。それで辞めてっていう流れかな。

—–今って好きな画家っていますか?

時代によって変わっては来てるんですけど、10代の頃だったらモジリアニとかエゴンシーレとかに感化をされて、20代後半位にジャン=ミシェル・バスキアの作品を見て、初めて見た時は全然名前も知らなかったんだけど、作品を見た時に衝撃が走ったというか。今は好きな画家って。。やっぱりピカソはずっと好きかな!?

—–山本さんの中の絵のテーマっていうのは?

人を描くのは凄く好きで。色んな人を描く中で、結果的に当たり前になるのかもしれないけど自分を描いて行きたいっていうか(どんな人物を描いても自分のフィルターを通して描くって意味で。)

—–サーフィンもやったりするじゃないですか?やはり自然をテーマにしたりもしますか?

サーフィンをテーマにした絵も描いたりするけど、綺麗な風景画を書きたいとはあまり思っていなくて、海の絵とか描いても見たままを描きたいとはあまり思ってなくて、やっぱり自分のフィルターを通したものが自然な形で絵になってる感じかな。

—–山本さんの絵は、頭があって手があって足があってという様に割と生き物を表現してる絵が多いですよね。しかも独特な表情や姿勢や恰好をしていますけど、これは僕の勝手な解釈なんですけど、自然界や人間界から生まれた灰汁(アク)の様な、なんか少し陰な部分を感じるんです。怒りとか叫びとか悲しみとか。。。

あーなるほど。それは意識してるかもしれない。あまり絵を通して幸せでハッピーな部分を表に出すと言うよりは、寂しさだったり怒りだったりっていうのを表現してるっていうのはきっと体質なのかなって思いますね。原発の事やテトラポットの事なんかも常に考えてるし、そのいつも考えてる事が、俺は絵描きだから絵で表現されていってるのかなって思いますね。絵描きじゃなかったら間違った方向いっちゃうかも(笑)

—–(笑)それでですね、今お話にも出たテトラポットの事を聞かせて貰いたいのですが、なぜサーファーにとってテトラポットはあまり良くない存在なのでしょうか?

ずっとサーフィンをやってるんだけど、今は日本の島を囲う様に波を消す為にブロックが置いてあるんだけど。今現在ダムという物が作られて、砂が海に流れて来なくなって砂浜が狭くなっていってる現状があって。実際テトラは波が岸まで浸食して来ない為に置いてあるんだけど、一見波を消して浸食を防ぐ役割を果たしてても、どんどん砂浜に埋まっていってしまってる現状があったり、海中に転がっていて危険だったり。それよりも砂浜を増やしていくっていう事が大事で効果があったりするんだよね。堅いものを置いただけでも、結局自然界はそれを飲み込んでいってしまう力があって、理に叶っていないんですよね。自然体であるべきだと。。。もちろん波が無いとサーフィンが出来無いしね。

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—–後はテトラポットに巻き込まれてしまったりっていう事故もありますしね

沖に出てて流されて事故とかね。だから根本から考えていかないといけないと思うし。それこそ電力の問題で水力発電をする為のダムは砂浜を減少させてるし、原発の問題とかもあるし。今、電力の問題なんかも新しい形にどんどんシフトしていくのがいいんじゃないかなって

—–今回の震災後にボランティアで被災地に行ったりしてるんですよね?

気仙沼とか陸前高田とかあっちこっち何回も行ってますよ。

—–現地で絵を描いたりはしてないんですか?

現地ではたまたま行った避難所のおばちゃんに、お兄ちゃん仕事何やってる人なの?って聞かれて、僕絵描きなんですって言ったら、似顔絵描いてなんて言われて(笑)それで描き始めたら私も私も~なんて皆集まってきて。皆喜んでくれてね。絵描きも役に立つ事もあるんだって思って(笑)その後はチャリティーイベントを自主的にやった事もあるし、呼ばれてライブペイントをしてメッセージを込めて描いたりって事も最近はやっています。

—–結構紙だけじゃなくて色々な”面”に描いたりしてますよね?

そうだね、使われなくなったでっかいプールの底に絵を描いたりとかスケートランプは訴える意味というか楽しさ追求っていう意味で描いたり。キャンパスだけじゃなくて色々な物に描くっていうのは楽しいし、そこに描くっていう行為に意味も持っていたり

—–砂浜の話に戻らせて貰いたいのですが、今何か活動をしてるという話を聞いたのですが、それについて教えて貰ってもいいですか?

愛知県の渥美半島の真ん中辺りにある谷ノ口地区って所があって。そこで、地元の人達にお世話になっているんですけど、サーフィンを通して学んだ事などがたくさんありまして。それを活かして、さっき言った浜の減少などが目立っているので浜作りだとか、地域の子供達が”自然”と親しめる為のイベントを組んだりとか、後は絶滅種のアカウミガメっていうのが産卵しに来る場所なんですけど、そのカメの調査だったり、産卵した狭い浜から少しでも海から遠くに移動させて羽化を見守るとかそういう活動をしてますね。地域の地元の人達と一緒に”YSSI”谷ノ口里山里浜育成会っていうのを立ち上げて活動をしてます。

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—–これは長野県住民の山本さんも一緒に活動しているんですか?

一緒にどころか、ある意味中心です(笑)。長野県の山奥から3時間かけてこっちの海に通ってて。地元長野の天竜川が表浜に流れ込むんだけど、その海流っていうのが浜松に流れ込んで、渥美半島の方に流れてくる。その天竜の砂っていうのが実は渥美半島の表浜の砂を形成していて。それを聞いた時、俺の地元の飯田は山の上流部だしという繋がりを考えたら余計感慨深いものを感じてしまって

—–かなり密接に繋がってますね

山では林業とかが放置されてしまってる山なんかもたくさんあって。干ばつ材なんか売ると赤字になってしまうような金額でしか取引されていないんだけど、飯田の森林組合の人に協力して貰って、飯田の山奥の干ばつ材を、ここ渥美半島の谷ノ口の砂浜作りの材料に活かしたりとか。そういう活動をYSSIとして行ってますね。

—–海と山と対比した位置ですけど、リンクさせて動いているんですね

川を通して海と山は繋がってるし、水の循環もそうだけど自然はみんな繋がってるし。それを県を跨いでしまうとなかなか行政は動かないから。それを僕らが出来る範囲で活動していって、お互いの地域の事を考える事で自然を守っていくとかそんなような事になるんじゃないかなって。それで子供たちに自然と遊ばせる事で、何が大切なのか、物の価値観なんかを覚えていくんじゃないかな。

—–4時間近くかけて長野から来るわけですよね。今日もここ※CHILL OUTに絵を描きに来たわけですけど

※愛知県田原市にあるサーフショップの名称

CHILL OUTのオーナー松井さんももちろんサーファーで海を愛してる人の一人なので、一緒に協力してやって活動してますね。彼が加わってくれたおかげでこの活動が多くのサーファーに知られるようになり、協力者も増えてきました。面と向かってはなかなか言えないけど感謝してるし、尊敬もしています。

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—–山と海の関係値は、意外と気がつかない事で、規模の大きなイメージがあってなかなか結び付きを実感出来る事はなかったんですけど、山本さんを目の前にしてはじめてなんだか現実味があるなって思いました。

俺も全然知らなかったんだよね。何年も何年も通って、地元のおじさん達と話をしたりして。昔は浜が広かったとか、この砂は天竜川から流れてきてるとか、そういうのに気が付いたのにまだそんなに経っていないんだけどね。そうやって地元の人達と接する事で色々勉強して。。。なんか第二の故郷みたいになってるかな。

—–僕も色々と本当に勉強になりました!さて最後に。。。ちょっと作品の話に戻りますが、結構アパレルのLAFとかとコラボしたり展覧会があったり色々やっていますが、今後は何か動きはありそうですか?

展覧会や個展なんかは定期的にやってるし、もちろん今後もやりたいし。後は、原発の話になるんだけど。俺はやっぱり大反対で。単純に人に命に影響を与えて抑えがきかないエネルギーはチェンジしていくべきだと思うし。事故があって修正が利かず垂れ流し状態が後何年続くか分からないこの現状には怒りを覚えますね。更にそれを推奨するなんて。だから絵を通して反対のメッセージも伝えていきたいなって。それと東北の被災地で絵を描きたいなって思いますね。何かメッセージを発する事位しか能力ないしね(笑)

—–そんな事はないですけど(笑)是非実現させていきましょう!期待していますね。今日はありがとうございました!

Interview by kenichi kono

BURY

50mプールの底がキャンバス。現代の環境と価値観に疑問符を投げかける、画家と写真家による巨大コラボレーション作品。 
埋められていくものは、いったい何なのか・・・。

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