フジロックヨガワークショップ / BASEWORKS ＠ FUJI ROCK FESTIVAL ’15 REPORT

CULTURE.ART.MUSIC.LOCAL.EGO = SCENE

［2015/08/15］

Profile of |FUJI ROCK FESTIVAL|

今年で当サイトでのフジロックフェスティバルの取材も5年目を迎えたわけですが、毎年来る度に新たな発見がある上に、いつものお気に入りの場所へ恒例行事として訪れたり、更には新たな催し物が増えたりと、3日間では全てを堪能出来ないのが現実。個人的にお気に入りの場所として、メイン開場とは逆側の苗場プリンスを越えた辺りにあるピラミッドガーデンがあるわけですが、思えば神秘的なライティングと、キャンドルの光が灯された夜の時間帯しか行った事が無く、今年こそは昼の雰囲気も味わってみようとこちらの早朝ヨガワークショップ参加を決めたわけです。

この日の事も考えて前日は3時前には就寝。2日間の疲れがしっかりと溜まっていながらも、こういうイベントに来るとアドレナリンが出まくっていて、その葛藤の中結局失神するように寝るわけですが、意外とこの早起きというのもアドレナリが大放出しているせいか、スッキリ起きれてしまうわけです。とは言ってもかなり眠いんですけど,,,(笑)。外に出ると、三日目の朝の苗場もまさかの快晴。とにかく灼熱の太陽が容赦無く照りつけ、爽やかな早起きフジロッカーズ達をちらほら見つけながらもピラミッドに到着。夜のそれとはまた違って、ドラゴンクエストの勇者が彷徨い続けて辿り着いた平和な村（そんな村無い？？蝶々が飛んで子供達が走り回ってるような)のような、なんとも言えない無垢な空気が漂っていました。

さて、念願の早朝ヨガタイム。時間は9時。普段の生活での朝の9時って一般的にはそんなに早くはないんだろうけど、キャンプとかイベントでの朝の9時はなかなかの早起き（私だけでしょうか？)。そしてなぜかヨガをするという摩訶不思議な体験をしたわけです。どれだけの人が来るのかな？なんて思っていたら、意外とピラミッドエリアの広場が万遍なく埋まる位の人で、みんななんだか健康そう(笑)。敷物を持って来ている人はその上に座り、無い人は苗場の土を身体で直に感じる。当の自分も準備ゼロなので、地べたに座るわけですが、土の上に芝の様な草が重なった地面は太陽熱をしっかりと吸収しつつ朝露も伴って心地が良い。と同時に、ガンガン照り続ける太陽が皮膚の表面をジリジリ焦がすので汗がダラダラと滴り落ちるわけです。

今回講師を務めてくれたのが、パトリック・オアンシアさんでBASEWORKS の創始者でもあります。BASEWORKSとは、オフィシャルのプロフィールから拝借されて頂きましたが、『順応力、忍耐力、バランス、論理、集中力、自信の概念に基づく、肉体的＆知覚的育成アプローチ』。うん。ヨガって凄く奥が深そうです。そのパトリック氏と通訳のスタッフの方が丁寧に説明をしながら色々なヨガのポーズをしていくわけですが、、、しかし自分の身体の硬さを諸に痛感。足はフラフラだし、身体を固定すると全身がプルプル状態。そして太陽は相変わらず容赦無く熱を叩き付ける。時折清々しい風が体を通り抜け、自然の一部である事をなんとなく感覚的に感じる。本来この風とこの太陽の光とこの土とこの草がこの地球上にずっと存在していて、僕達人間は生命の偶然の組み合わせによって生まれた。と言うのは良く分からないけど、少なくとも自然を愛しながらも生きる欲の為に壊し続ける僕達は、自然界の一部とは程遠い存在なんじゃないかなと思いながらも、こうして一瞬でもポーズをする瞬間に時が止まり、自然と自分の肉体がリンクする瞬間を味わえるのって物凄く神秘的な事なのかもしれないって思う。そういう機会って実は普段の生活の中でたくさんあるわけだけど、こうやって心と体を集中して、それを考え想う事が出来たこのヨガワークショップは、本来の目的とはもしかしたら全然違うのかもしれないけど、僕にとっては凄く貴重な体験となりました。

調子にのって、ちょっと無理なポーズをしたのでクビをちょっと痛めましたが(笑)、その後の三日目が丸一日絶好調であった事を付け加えておきます！来年もしまた開催されていたら是非ご参加を！