FUJI ROCK FESTIVAL ’15 ~フジロック2日目~ (2015.07.25) REPORT
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2日目の朝がやって参りました。結局初日の夜はいつも通り深い時間に終了。実は早朝からピラミッドガーデンで行われているヨガワークショップを受けようと思っていたのですが、結局起きれずに断念。最終日に早起きしましたので、こちらはまた後ほど別でリポートするとします。2日目は、前日以上の快晴で雨具は完全に封印。出来るだけ軽装で立ち回りたいのは誰もが同じ気持ちですよね。足早に本日の一発目Räfvenを観にホワイトステージへと向かいました。
コレコレコレ!コレですよ。僕が求めていたのは!スウェーデン出身のジプシーパンクバンドRäfven!分かりやすく踊りやすいリズムとオーディエンスを煽るパフォーマンス。楽しい!って言う安易な言葉しか見つからないけど、この楽しいが実は一番的確。それ以上の言葉が見つからない位楽しいライブで朝一番からこの後一日を過ごす為のエネルギーをたくさん頂きました。そんな楽しくエネルギッシュなライブを見た後のグリーンで10-FEETの後半戦。あの大きなステージから放つ3人のエネルギーも相当なもの。そしてこの朝からの流れで確実に充電完了した後のレッドマーキーでのgroup_inou。ちょうど太陽の光を諸に浴び続けていた為、屋内でのライブは個人的には大正解。トリッキーで独特なトラックに、言葉とフローと時折見せる叫びのようなエモーショナルなラップスタイルが新鮮でした。好きな人は好きとか嫌いな人は嫌いっていう音楽の好みって絶対あると思うのですが、こういう音楽って誰でも安心して聴けちゃう。実際レッドマーキーはお昼時にも関わらず後ろの方まで凄い人でした。
レッドマーキーから出た苗場の天気は相変わらず快晴。でも空気が乾燥しているわけじゃないから、汗もそんなにたくさん掻くわけではない。それでも水分は欠かさず取るのはもちろん得策。その水分は中から外からどちらからも取り入れられるべく、恒例の水浴びタイム。雨が降ったらなかなか来れないし昼下がりという事もあって、お昼ご飯後、ランチ中の人達で賑わっておりました。靴を脱いで靴下も脱いじゃって、ヒヤッとした水に足を浸ける。持参したタオルに水をしっかり含ませ頭の上でタオルを絞る。こういう何気ない時間があるだけで、フェスでの一日のモチベーションって物凄く変わるんですよね。大自然に来て自然を感じられないのは無意味ですから。音楽だけじゃないぞフジロック!という事を強調しながら、お次のグリーンステージでの上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト feat.アンソニー・ジャクソン&サイモン・フィリップスを観るべく芝生の上で待機。次がホワイトステージでのKEMURIで時間も近い為、頭だけ観て移動しようとしたのですがね。いやはや完全に魅せられました。ライブのコメントをするのもなんだかおこがましい。技術、パフォーマンス、音、そしてそれぞれの間に漂う空気感。全てにおいてパーフェクトでした。こういう新しい出会いがあるから、フェスって病み付きになるんですよね。なんて思いながら最後まで見届けることが出来ずに、ホワイトステージへ抜ける砂利道を行き交う人をすり抜けながら駆け足駆け足。あの時間帯にあそこを全速力で駆け抜けていたのは、、、ワタシです(笑)。ご迷惑をお掛けしました。
息を切らせながらも(実際はそんなに走れていないのではないかと思いますが。。。)なんとか間に合ったKEMURIのハッピーで前向きなサウンドに一瞬で放出しかけたエネルギーを一気に取り戻し、20年という歴史を持ったバンド全体から発せられるなんとも言えない波動にバンドらしさを実感。大きなフェスでもライブハウスでも伝える事の出来るこれぞTHE BAND!なんですよ。と、お次は1時間後にまたグリーンへトンボ返り。しかし今回のスケジュールはちょっと詰め込み過ぎじゃないかと思いつつも、たくさんのバンドを観れる幸せには変える事は出来ないのであります。今回のグリーンへの移動で、凄く印象的だったほとんど人のいないボードウォーク。ステージを繋ぐ唯一のこの道。前後に人がいないってなんて贅沢。一瞬の静けさと、苗場の大自然にいるんだという事を再認識した瞬間でした。
RIDEのTシャツが欲しいな~と物販エリアを横目に、言わずと知れたFUN.のボーカリストNATE RUESSのソロを少し遠目から観賞。一昨年のフジロックではFUN.として来日し、力強く時に透き通ったボーカル力と、圧倒的にクオリティーの高い楽曲センスでオーディエンスを沸かせたわけですが、今回は、また少しテイストの違ったNATEワールドを披露。このお方、本当に歌が好きなんだなっていうのが、こんなに遠くからでも感じる事が出来る位苗場の後ろの森の奥までこだましていました。なんだかミュージカルを観ている様なそんな気分。またFUN.でもソロでもここ苗場に来ていただきたいですね。いつ観ても心地良い伸び伸びとした気持ちになれますから。
スケジュールにやっと余裕が出来た16時過ぎ。TXARANGOを観にこのまま一番奥のカフェデパリスまでひとっ飛びと言いたいところですが、そういえば珍しく何も食べていない事に気が付きフィールドオブヘブンで少しお店とフードチェック。こういう時に限ってお店が混んでおります。オレンジコートが無くなりカフェデパリスとの往復が少し楽になった為、カフェデパリスへ移りフードを探すもこちらも混雑模様。またフィールドオブヘブンへ戻り結局オーガニックなパンを購入するという何ともフェスらしい動きをしっかり再現(笑)。食べ物は食べたい物を食べたい!これ鉄則。軽食で腹3分までなったところで、カフェデパリスのTXARANGOのラテンの血が流々と注ぎ込まれたサルサ、スカ、キューバンサウンドに思わずモヒートを注文。音楽とお酒がたくさん歩いたご褒美となるわけです。カフェデパリスのテントからは溢れんばかりの人人人。中に入れなかった丘の上の人達が、テントから漏れた音で踊っていたのが印象的なライブでした。
毎年来ていると、ここ苗場の風景も少しづつ変わっていくわけですね。今回も気が付いた人がいるとは思いますが、フィールドオブヘブンからジプシーアバロンを抜けて坂道を下ったホワイトステージへ辿り着く右側の辺りが少し開けておりました。勝手にここを新たな休息の地と理解し、SUPER FURRY ANIMALSの音を贅沢に聴きながら後半戦への作戦を練るという名の休息。このタイミングでのSUPER FURRY ANIMALSのドリーミーでポップな世界観は、ステージこそ観て居ないものの十分に伝わり、結果的に下に降りて観た彼らのアートワークとショウ全体のクオリティーはオーディエンスを釘付けにしていました。休んでいる場合では無かった。。。と後悔しつつ、グリーンステージでのdeadmau5のスーパーハイパーハイクオリティーなサウンドに圧巻。ちょうど日も暮れてきたグリーンステージを囲う大自然と怪しげでデジタルな彼のステージデコレートのミスマッチが、先程までのNATE RUESSがやっていた場所とは全くの異空間を演出。すっかりと別次元に飛ばされてしまいました。その後のレッドマーキーでのHAPPY MONDAYSでは、音源とはまたちょっと違ったファンキーでダンサンブルな生ライブを堪能。絶対に観ておきたかったMUSEでは、先程のdeadmau5はまた違ったニュアンスの別世界が待っておりました。全てが完璧で、怖い位に正確。これが良い意味として当てはまるかは分かりませんが、DVDを野外のオープンスペースの巨大スクリーンで観ているんじゃないかなっていうような位のしっかりとまとまったショウでした。百戦錬磨のフェスバンドの凄さを叩きつけられましたね。この日は結果的に、ホワイト→グリーン→レッド→グリーン→ホワイト→グリーン→フィールド→カフェデ→フィールド→カフェデ→ホワイト→グリーンと、散々動き回ったのですが、最後はホワイトへ移動し、前日にご飯無しのカルビのみを食べた悔しさから、カルビ丼を購入し食事をしながらのBELLE AND SEBASTIAN。このバンドももはや海外のフェスでは御馴染み。少しオーガニックで極上なセンスを持ったギターポップとカルビ丼で(笑)2日目を締めくくりました。
と言いながらも、結局その後はクリスタルパレステントで再度PERROSKYを観つつ、THE CIRCUS OF HORRORSで爆笑失笑。こってこてのパフォーマンスと放送禁止な内容で、夜遊びフジロッカーズにトラウマな夜を与えていました(笑)。しかも14年ぶりの出演だそうです。そもそも深夜1時半に野外でこんなショウが観れる場所って、他では見当たらないですよね。なんて自由な場所なんでしょうここ苗場は。しかし遊びたい気持ちと寝ないといけない現実との葛藤に後ろ髪を引かれながら。。。深い眠りに付くのでした。。
(つづく…)
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photo by kenji nishida
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