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KIZUNARI TOUR 2012 『2012年3月11日(日)宮城県石巻市』 at プレナミヤギ(プレナホール)Report

[2012/04/14]

KIZUNARI TOUR 2012 『2012年3月11日(日)宮城県石巻市』 at プレナミヤギ(プレナホール)

Profile of |KIZUNARI|

KIZUNARI TOUR 2012
『2012年3月11日(日)宮城県石巻市』

【場所】
プレナミヤギ(プレナホール)

【アーティスト】
HAKAIHAYABUSA
FAKEFACE(仙台)
FLY
KMC
SECRET 7 LINE
◆太華
◆判治大介氏(ハンサム兄弟、ウクレレ大使)

【DJ】
◆DJ CO-CO
DJ kenken
DJ MORICAWA

【MC and DJ】
MOJA

【live paint】
TAKUYA.Y

そしていよいよ東北3日間ツアーの最終日”石巻”。朝起きて窓を開けると念願の晴れ。雪の場合の交通のシュミレーションなどもしていましたが、予定通り車で移動する事に。お昼過ぎには今回の会場である”プレナミヤギ(プレナホール)”に到着。この会場も津波によりかなりの被害を受けました。この港町の石巻は町全体が津波の被害を受け、多くの民家と企業と街全体を失ってしまった土地なんです。

そしてこの日出演予定だった”堤晋一”氏が急病の為急遽キャンセル。彼もこの土地へボランティアで来た事もありとても残念な結果に(渋谷公演は出演出来る事になりました!)。そして急遽前日に代打として出演が決まったのがハンサム兄弟の”判治大介”氏。個人的にもう10年来の知り合いなのですが、会うのも話すのも10年ぶり位という奇跡的な再会を果たしました。彼もちょうどこの時期に炊き出しなどで東北を巡っていて、たまたま時間が空いていた為急遽出演決定。やはり何かによって皆呼び寄せられてるのかもしれません。まさしく絆と繋がりを象徴するかの様な再会でした。

14時46分。町全体にサイレンの音が鳴り皆で円になって黙祷。この沈黙の間、本当に色々な事が頭を過ぎりました。この石巻という街で、今自分がこうして立っている経緯。色々な偶然と奇跡と現実と繋がりがパズルの様に、時には迷路のように複雑に入り組み、様々な選択肢の中から自分なりに選んで進んだ結果、今こうしてこの土地に立ってる事。そしてそれはとても大きな意味を示すという事。地元の仲間が言ってましたが、この日を悲しいだけの日にするのか、悲しいけど楽しい日にするのか、それは人それぞれ。僕たちは少なくとも皆と笑顔になりに来たわけです。場違いかもしれないけど、そういう目的で来たわけだから、やはり楽しんで皆で笑顔になろうと。そう心に誓いました。

このプレナミヤギ(プレナホール)は元々ライブハウスというわけでもなく、貸しホールで何も無い状態から仙台のマカナというライブハウスの協力により機材を持ち込み音が出せるという状態な為、照明なども蛍光灯のみのシンプルな作り。しかしこのシンプルな作りが逆に会場の雰囲気を醸し出していたのが印象的でした。

ウクレレ一つであれだけのパフォーマンスを魅せてくれた一発目の判治大介から最後の”HAKAIHAYABUSA”まで終始会場ではお酒を飲み、笑顔の耐えない空間。どのアーティストも照明の明るさ暗さに関係なく、一切飾らない素の魅力を見せてくれました。今回だけ出演の仙台のバンド”FAKEFACE”のエッジの効いたサウンドはとてもパンチがあったし、はるばる東京からこの日の為に来てくれた”SECRET 7 LINE”が発するスリーピースとは思えない分厚い音は、見る人々全てにしっかりと刻み込んでいたし、石巻出身のバンド”FLY”の地元に対する愛を強く感じる事が出来た。やはり皆地元を愛し、そして地元に何かあったら何かをせずにはいられないのである。彼らが歌う復興支援ソングはまさしくそれを象徴していると思った。あまりにも説得力があり過ぎる。

そんな一筋の灯りが点す会場で行われていたイベントも、会場の暗さとは比例して皆が自然と乾杯して交流してあっという間に時間が経ちました。最後の”HAKAIHAYABUSA”が終わった後のDJ CO-COの入魂の一曲”終わらない歌”そして、DJ MORICAWAによる”人にやさしく”でこの東北ツアーは終了。

『人は誰でも くじけそうになるもの
ああ 僕だって今だって
叫ばなければ やり切れない思いを
ああ 大切に捨てないで
人にやさしく してもらえないんだね
僕が言ってやる でっかい声で言ってやる
ガンバレって言ってやる
聞こえるかい ガンバレ』

このガンバレっていう響だけでポジティブになれる。何をどこまでがんばればいいのかなんて誰も分からないし、決まり事だって一切ない。ただ、このガンバレって言葉を聞くと、このガンバレって歌を聞くとなぜかとっても前向きな気持ちになるのだ。このツアーを通して、たくさんの事を学び、たくさんの元気を共有し、たくさんのがんばれを共有しました。

絆と繋がりを足して”KIZUNARI”。東京から、小倉から、長野から、全国のスポンサーしてくれた各土地の点が、東北に向けて”KIZUNARUI”という一本の線になりました。その線が今後更に太くなる事を祈って、一同石巻の土地を去りましたが。。。帰りに季節はずれの大雪でかなり足止めを喰らい。。。そこでも自分達の絆を試されてる様な気がしましたね。最後までなんとか乗り越える事が出来ました!

そしてファイナルの東京公演へ!

Report by kenichi kono

KIZUNARI TOUR2012 REPORT
| 3月9日(福島県いわき市) | 3月10日(福島県郡山市) | 3月11日(宮城県石巻市) | 3月25日(東京都渋谷区) |


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